新築の家を購入したとき、窓に網戸がないことに驚かれる方も多いでしょう。
実は、新築物件に網戸が付いていないことは珍しくありません。コスト削減のため、網戸はオプションとして省略されることがよくあります。
「網戸はなくても大丈夫」「家の景観を損なうから網戸は必要ない」と考える方もいますが、網戸はやはりあった方が便利です。
網戸は蚊やハチ、ゴキブリなどの害虫を防ぎます。エアコンを使わずに自然の風を取り入れて換気することもできます。
網戸の取り付けは、DIYに自信がある方なら、自分で行うことが可能です。自力の取り付けに挑戦してみるのも良いですが、不安な場合は業者に頼むのも一つの方法です。
この記事では、網戸の種類や取り付け方法、自分で設置する際のメリットとデメリット、業者に依頼する際のメリットとデメリット、そして信頼できる業者の選び方について詳しく解説します。
網戸の種類と選び方
新築物件に網戸を取り付ける際は、最初に窓のタイプやレールの幅をチェックし、どのタイプの網戸が適しているかを考えましょう。網戸を自分で取り付けるか、業者に依頼するか判断する材料にもなります。
<確認するポイント>
・窓の種類
窓の種類によって、適する網戸のタイプが決まります。例えば、一般的な引き違い窓にはパネル式の網戸がよく使われますが、特殊な窓には特別なオーダーメイドの網戸が必要になります。
・レールの幅
パネル式の網戸を設置する場合、網戸を取り付けるレールの幅を確認しましょう。レール幅が狭すぎると、網戸が取り付けられなかったり、スムーズに開閉できなくなったりする場合があります。
・サッシの形状
サッシのデザインによって、取り付けられる網戸の種類が限られる場合があります。とくに特注サッシを使っている場合、既製品の網戸の取り付けが難しい場合もあります。
窓によって、適する網戸のタイプは異なります。主な網戸のタイプには「パネル網戸」「ロール網戸」「プリーツ網戸」などがあります。各タイプの網戸の特徴について見てみましょう。
パネル網戸
パネル(引違い)網戸は、レール上でパネル網戸を左右にスライドさせるタイプの網戸です。
最もポピュラーなタイプの網戸で、一般的な引き違い窓に適しています。シンプルな構造で、使い勝手が良く、風通しも良いのが特徴です。基本的に、窓の外側に取り付けます。
パネル網戸には、さまざまな種類のネットがあります。
虫の侵入を防ぐ効果のある「防虫タイプ」、花粉をカットする効果のある「花粉カットタイプ」、日光を遮る効果のある「遮光タイプ」など、用途にあわせて選べます。
パネル網戸のメリット
・操作性が良い:左右にスライドして、スムーズに開閉できる
・風通しが良い:網戸全体が開閉するので、風通しが良い
・強度が高い:他の網戸に比べて耐久性がある
・種類が豊富:さまざまな種類のネットが選べる
・コスパが良い:他のタイプの網戸に比べて、比較的安価
パネル網戸のデメリット
・設置スペースが必要:レールを設置するスペースが必要になる
・防虫性能:隙間が生じることがあり、完全な防虫効果を期待できない場合もある
パネル網戸は最もよくあるタイプの網戸で、他のタイプの網戸より安価で丈夫です。
しかし、レールとパネルが家の外側から見えるため、なかには「家の外観が損なわれる」と考える方もいます。
ロール網戸
ロール網戸は、窓枠に取り付ける収納式の網戸です。
ネットをロール状に巻き取って収納できるため、場所を取らず、見た目もスッキリしています。ただし、DIYでの取り付けや交換は、難易度が高めです。
ロール網戸は、サイズの小さい窓に適しているため、キッチンやトイレ、洗面所などの小窓に設置するのが良いでしょう。
玄関やテラスなど、大きいサイズの窓には不向きです。
ロール網戸のメリット
・省スペース:使わない時は収納できるので、場所を取らずに済む
・コンパクト:すっきりとしたデザインで、部屋のインテリアになじみやすい
・防虫性能が高い:網戸と窓の隙間がないため、虫の侵入をほぼ遮断できる
ロール網戸のデメリット
・価格が高め:他のタイプの網戸に比べて、比較的価格が高い
・網だけの交換が難しい:網が破れた際は、枠ごと交換する必要がある
・網戸を巻き取るときに虫を巻き込む可能性がある
プリーツ網戸
プリーツ(アコーディオン)網戸は、網をアコーディオンのように折りたためるタイプの網戸です。
省スペースな構造で、使用しない時にはコンパクトに収納できます。
大きな窓にも設置できるため、玄関や勝手口などによく使用されます。
ただし、パネル網戸などと比べて耐久性に劣り、早く痛みやすい場合があります。
プリーツ網戸のメリット
・省スペース:使わない時は折りたたんで収納できる
・玄関や勝手口など、大きな窓にも取り付けられる
プリーツ網戸のデメリット
・価格が高め:他の網戸タイプと比較して、やや高価
・耐久性:パネル網戸などと比べて、耐久性に劣る
網戸を選ぶ際は、窓に合うタイプの網戸を選ぶことが大切です。
例えば、レールのない窓にはパネルタイプの網戸は取り付けることができません。また玄関ドアに、小さな窓に適するロール網戸は不向きです。
網戸は室外側に設置する場合と、室内側に設置する場合があります。
網戸は自分でも取り付け可能ですが、最も適した網戸を確実に取り付けるには、専門業者に相談することをおすすめします。
網戸の取り付け「自分でやる場合」「業者に依頼する場合」を比較

網戸は、夏場の虫よけや換気に役立つ実用的なアイテムです。
しかし、網戸を自分で設置するべきか、業者に依頼すべきか、迷われる方も多いのではないでしょうか。
網戸の取り付けを自分でする場合と、業者に依頼する場合のメリット・デメリットを比較してみましょう。
網戸を自分で取り付ける場合
網戸の取り付けは、一見すると簡単な作業のように思えますが、実はいくつか注意点があります。
自分で網戸を取り付ける際には、以下のようなポイントに注意が必要です。
<網戸を自分で取り付ける際の注意点>
・網戸を取り付ける際は、水平を保ちながら丁寧に作業する
・網戸の種類によっては、取り付けに専用の工具が必要となる
・新築物件の場合、サッシの種類によっては取り付けが難しい場合がある
網戸を自分で設置するメリット・デメリット
網戸を自分で取り付ける場合、以下のようなメリット・デメリットが考えられます。
メリット
・業者に依頼するよりも費用を抑えられる
・自分のペースで取り付けられる
デメリット
・慣れない作業だと、時間も労力もかかる
・失敗するリスクがある
・取り付けのための工具が必要になる
網戸の取り付け方を間違えると、破損したり、うまく開閉できないなどのトラブルが発生する可能性があります。
また、網戸の取り付けにはドライバーやドリルなどの工具が必要です。工具を持っていない場合は、購入またはレンタルする必要があります。
新築物件の場合は、サッシの種類やサイズに合う網戸を選ぶのが難しいため、専門業者に頼む方が確実です。
しかし、以下のような場合は自力での取り付けを検討してもよいでしょう。
<DIYを検討しても良いケース>
・時間と労力をかけることに抵抗がない
・DIYに慣れている
・サッシの種類やサイズが一般的なものである
・網戸選びに自信がある
網戸の取り付けを業者に依頼する場合
網戸の取り付けは、DIYに慣れた方にとっては難なくできる作業でしょう。
しかし、DIYに慣れていない方にとっては難易度が高いかもしれません。
失敗やケガをするリスクを考えると、業者に取り付けを依頼する方が安全で確実です。
多くの業者は、網戸の取り付けに保証をつけています。
万が一トラブルが発生しても、無料で修理、または交換してくれる場合があります。
網戸の設置を業者に依頼するメリット・デメリット
新築物件の網戸取り付けを業者に依頼する場合は、以下のメリット・デメリットが考えられます。
メリット
・時間と労力を節約できる
・専門知識と経験のあるスタッフが確実に取り付けてくれる
・トラブル発生時に保証が受けられる場合がある
デメリット
・自分で設置するより費用がかかる
・業者選びが必要になる
・複数の業者から見積りをとる手間がかかる
網戸の取り付けを業者に依頼する場合、どの業者を選ぶか迷うかもしれません。
いくつかの業者を比較する場合、複数の業者から見積もりを取る手間もあります。
それでも、以下のような場合は、業者に依頼することをおすすめします。
<業者依頼がおすすめのケース>
・時間と労力を節約したい
・DIYに慣れていない
・サッシの種類やサイズが特殊なものである
・取り付け場所が高い位置である
・新築物件への取り付けである
・トラブル時には保証を受けたい
・自分の希望通りの網戸を見つけたい
業者依頼の方がコスパが良い場合も
「網戸の取り付けは面倒だけど、業者に頼むと高いのでは?」と、業者依頼をためらう方も多いでしょう。
しかし、実は自力取り付けよりも、業者依頼の方が結果的に安くなる場合があります。
自力で取り付けて失敗した場合、網戸の買い替えや再取り付けが必要になり、余計な費用も手間もかかります。
また、取り付けに必要な工具を揃える費用も発生します。
網戸は定期的なメンテナンスが必要です。
自分でメンテナンスするのは手間がかかりますが、業者に依頼すれば定期点検やメンテナンスをしてくれるため、網戸を長持ちさせることができます。
長期的なコスパを考えると、業者依頼の方がお得なこともあるでしょう。
網戸取り付け業者の選び方
網戸の取り付け業者を選ぶ方法は、主に2つあります。 住宅メーカーから紹介された業者を選ぶ方法と、自分で業者を選ぶ方法です。
それぞれの方法のメリット・デメリットを比較してみましょう。
住宅メーカーから業者を紹介してもらう方法
新築物件を購入した場合は、住宅メーカーから網戸取り付け業者の紹介を受けられる場合があります。
住宅メーカーから業者を紹介してもらえば、自分で業者を探す手間が省けます。
また、住宅メーカーと業者の間でやり取りを行うことが多いため、施主は業者と頻繁にやり取りする必要がなく、スムーズに網戸の取り付けが完了します。
メリット
・業者選びや見積もり依頼の手間がかからない
・信頼できる業者を紹介してもらえる
・住宅メーカーと業者の連携がスムーズ
デメリット
・料金が割高になる可能性がある
・業者選びの選択肢が限られる
・希望する網戸の在庫がない場合も
住宅メーカーが紹介する業者は、中間マージンを上乗せしている場合があります。
そのため、自分で業者を探すよりも料金が高くなる可能性が高いでしょう。
また紹介される業者が限定されるため、自分の希望に合った業者を見つけられない可能性があります。
自分で業者を選ぶ場合
網戸取り付け業者を自分でネットなどで探して、見積もりを取って依頼する方法もあります。
自分で業者をいくつか選んで見積もりを取れば、多くの業者を比較検討し、自分に合った業者を見つけることができます。
料金面でも、自分で業者を選ぶ方がコスパが良いことが多いでしょう。
メリット
・費用をおさえられる
・多くの業者から自由に選ぶことができる
・複数の業者を比較検討できる
デメリット
・業者選びや見積もり依頼などの手間がかかる
・高額な料金を請求する業者がいる可能性がある
自分で業者を選べば中間マージンがかからないため、全体的な費用を抑えられます。
複数の業者に見積もりを出して、価格やサービス内容を比較検討すれば、納得できる業者を選ぶこともできるでしょう。
高額な料金を請求する業者を回避するためにも、複数の業者を見比べて検討することをおすすめします。
網戸取り付けは一括見積もりがおすすめ
業者を自分で選んで網戸の取り付けを依頼すれば、最適な業者と商品を見つけ、さらに料金を抑えることもできるでしょう。
ただし業者を選ぶ際は 一社だけに見積もりをお願いするのではなく、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。
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