セルフクリーニング外壁を選ぶ前に!必ず知っておきたい3つの注意点

エクステリア・外構

風雨にさらされる外壁は、年月の経過とともに汚れてしまうものです。

外壁の汚れが気になり始めたら、専門業者に外壁クリーニングを依頼することになりますが、それなりの費用がかかってしまいます。

そんな外壁の汚れ問題を解決してくれるのが「セリフクリーニング外壁」です。

その名の通り、特別なメンテナンスをしなくても、雨や太陽光などの力で、自然に汚れが落とせる外壁です。

セルフクリーニング外壁なら、面倒な掃除の手間や費用を大幅にカットし、キレイな外観を長くキープできます。

とはいえ「どんな種類の外壁があるの?」「どの業者に頼めばいいの?」など、分からないことも多いのではないでしょうか。

この記事でわかること

・セルフクリーニング外壁の効果とメリット
・外壁選びの前に知っておきたい注意点3つ
・信頼できる施工業者の選び方

セルフクリーニング外壁を検討している方に。この記事では、セルフクリーニング外壁の効果や選び方のポイントなど、導入前に知っておきたい情報を分かりやすく解説いたします!

雨や太陽光で汚れが落ちる!セルフクリーニングの仕組みとは

「家の外観をいつでもキレイに保ちたい」

「外壁掃除にかかる手間を省きたい‥」

そんな願いを叶えてくれるのが、セルフクリーニング外壁です。

最近、注目を集めているこの外壁は、雨水や太陽光の力を利用して、自然に汚れが落ちる仕様になっています。

いままでの外壁は、定期的な高圧洗浄などのメンテナンスが欠かせませんでした。しかし、セルフクリーニング外壁なら、その手間を大幅に省くことが可能です。

<セルフクリーニング外壁のメリット>

・外壁の美観を長くキープできる
セルフクリーニング外壁は、1度施工すれば、およそ20年間も美観を維持できます。

汚れが付きにくく、たとえ汚れても雨で自然に洗い流されるため、まるで新築時のような外観を長く保てます。

・光熱費が節約できる
セルフクリーニング外壁の中には、遮熱性能を持つタイプもあります。

夏の暑さや冬の寒さを和らげ、冷暖房の効率を高めることで、光熱費の節約にもなります。

・空気清浄効果に優れる
光触媒を利用したセルフクリーニング外壁には、空気を清浄にする効果もあります。

排気ガスなどの有害物質を分解し、自宅周辺の空気をキレイに保ちます。

・メンテナンスの手間が省ける
セルフクリーニング外壁は耐久性が高く、ひび割れもしにくいため、頻繁にメンテナンスする必要がありません。

長期間にわたり、美しい外壁がキープできます。

セルフクリーニング外壁を上手に取り入れて、手間なくマイホームの美観を保ちたいものですね。

それでは、セルフクリーニング外壁の仕組みや種類、選び方のポイントなどについて、詳しく見ていきましょう。

セルフクリーニング外壁の種類

セルフクリーニング外壁には、大きく分けて「光タイプ(光触媒タイプ)」と「水タイプ(親水性タイプ)」の2種類があります。

それぞれの特徴を理解して、ご自宅に合うタイプの外壁を選びましょう。

1)光タイプ(光触媒タイプ)

「光触媒」という特殊なコーティングが、太陽光(紫外線)のエネルギーを利用して、外壁に付いた汚れを分解します。

<仕組み>
紫外線が光触媒に当たると、活性酸素が発生します。この活性酸素が、外壁表面に付いた有機物や汚れを分解し、その汚れは雨水によって洗い流されます。

光タイプ(光触媒タイプ)のメリット
・汚れを光触媒で分解するため、汚れがたまりにくい特徴がある
・空気の浄化効果、抗菌効果も期待できる
・有機物汚れ、排気ガス、カビなど、さまざまな汚れに効果を発揮する

光タイプ(光触媒タイプ)のデメリット
・光触媒が効果を発揮するには、太陽光が必要
・日陰の部分や北側の壁では、効果が薄れる
・水タイプに比べて、価格が高価な傾向がある

光タイプのセルフクリーニング外壁は、太陽光と雨水によって効果を発揮します。そのため、設置する場所の日当たり具合は、事前によく確認しておく必要があります。

<光タイプ施工前のチェックポイント>
・となりの建物との距離は大丈夫?
隣接する建物との距離が近すぎる場合、十分な日当たりが確保できない可能性があります。理想的には、1メートル以上の距離があると安心です。

・北側の外壁、日陰になる場所は要注意
太陽光が届きにくい北側の壁や、庭木や建物で日陰になる場所では、セルフクリーニング効果が薄れてしまいます。

日当たりが悪い場合は、光タイプではなく、太陽光を必要としない水タイプの検討をおすすめします。

2)水タイプ(親水性タイプ)

親水性のコーティングによって、雨水が外壁全体に広がり、汚れを浮かせて洗い流します。

<仕組み>
親水性のコーティングが施された外壁表面は、水がよく広がります。

この性質により、雨水が汚れの下に入り込み、浮かせて洗い流すことでセルフクリーニング効果を発揮します。

水タイプ(親水性タイプ)のメリット
・太陽光の有無に関わらず、汚れ落としに効果がある
・日陰や北側の壁でも、クリーニング効果が期待できる
・光タイプに比べて、価格が比較的安価

水タイプ(親水性タイプ)のデメリット
・長時間経過すると、少しずつ汚れが蓄積する可能性がある
・カビ、コケ、藻など、有機物による汚れへの効果は限定的
・水がつかないと汚れが落ちないため、軒下など雨がかからない場所には、定期的に水をかける必要がある

どちらのタイプも、完全にメンテナンスが不要になるわけではありません。

それぞれのメリット・デメリットを理解し、住宅の環境や汚れの種類などを考えて、最適なタイプを選びましょう。

セルフクリーニング外壁を選ぶ際の注意点3つ

セルフクリーニング外壁はメリットの多い外壁材ですが、導入前に覚えておきたい注意点もあります。

汚れ落ち効果の過信は禁物

セルフクリーニングは「汚れにくい」「汚れが落ちやすい」という性質であって、「全く汚れが付かない」「掃除が不要になる」という意味ではありません。

特に、鳥のフンや泥はね、苔、藻など、こびり付きやすい汚れは、セルフクリーニング効果だけでは完全に落とせない場合があります。

また、光触媒タイプのセルフクリーニング外壁は日陰では効果が薄れます。

建物の立地条件によっては、期待するほどの効果が得られない可能性もあるでしょう。

セルフクリーニング外壁であっても、定期的な点検と、必要に応じた掃除は必要になります。

コストと効果のバランス

セルフクリーニング外壁は、初期費用が一般的な外壁材よりも高くなる傾向があります。

長期的に見ると、メンテナンス費用は抑えられますが、初期投資の負担はやはり大きくなります。

そのため、ご自分が考える予算と相談し、本当に費用対効果に見合うのか、導入するメリットがデメリットを上回るのかを慎重に検討することが大切です。

建物の立地条件や周辺環境、汚れやすい場所などを考え、費用に見合う効果が期待できるか判断しましょう。

必要以上に高価な製品を選ぶのではなく、予算と目的、住環境に合った適切な製品を選ぶことが大切です。

業者選びは慎重に

セルフクリーニング外壁が効果を最大限に発揮するには、適切な施工が必要不可欠です。

施工業者の技術力不足や不適切な施工は、セルフクリーニング効果の低下や、外壁材の早期劣化につながる可能性があります。

どんなに高品質な塗料を選んでも、正しい施工方法でなければ意味がありません。

施工業者の技術と塗料のグレードが、最終的な仕上がりに大きく影響します。

施工業者選びの際は、必ず複数の業者(できれば3社以上)から見積もりを取り、内容を比較検討しましょう。

価格だけでなく、施工内容、保証内容、アフターサービスなども、慎重に比べることが大切です。

これらのポイントを視野に入れた上でセルフクリーニング外壁を導入すれば、長く美しい外観を維持し、メンテナンスの手間を省けるでしょう。

セルフクリーニング外壁の施工業者の選び方

セルフクリーニング外壁

セルフクリーニング外壁の施工業者を選ぶ際には、いくつかの選択肢があります。

それぞれの特徴を理解し、ご自身のニーズに合った業者を選びましょう。主にセルフクリーニング外壁施工は、以下の業者が手掛けています。

外壁塗装専門業者

外壁塗装の専門業者は塗装のプロフェッショナルであり、塗装に関するさまざまな技術やノウハウを持っています。

多くのメーカーの塗料の取り扱いがあり、遮熱性や耐候性など、ニーズに合わせた塗料が選べます。

光触媒の塗料や、セルフクリーニング機能付き塗料の扱いに詳しく、高品質な仕上がりが期待できます。

ただし、業者によって技術力や知識に差がある場合も多いので、施工実績や口コミのチェックは欠かせないでしょう。

メリット
・基本的に自社施工の業者が多いため、中間マージンが発生しない
・他の業者に比べて費用が安い傾向がある
・幅広いメーカーの塗料から選択できる

注意点
・業者によって、仕上がりの品質にばらつきがある場合も
・悪徳業者を避けるために、施工実績や評判の確認が必要になる

光触媒メーカー系列の施工業者

光触媒塗装を検討しているなら、塗料メーカー系列の施工業者という選択肢もあります。

メーカー系列の業者は、塗料メーカーと直接連携しているため、製品知識と施工技術に優れています。

メーカーによる品質管理体制が整っており、長期保証が付く場合が多いです。

施工前の診断から施工後のメンテナンスまで、一貫したサポートが期待できるでしょう。

メリット
・最新の製品情報や、最適な施工方法を熟知している
・光触媒塗料の性能を最大限に引き出す技術がある
・高品質な施工技術はメーカー認定済み

注意点
・中間マージンが発生するため、料金が割高になる傾向がある
・工期が一般的な工事より長くなる場合がある

主要な光触媒塗料メーカーとしては、エスケー化研、大日本塗料、ロックペイントなどがあります。

ハウスメーカー

パナソニックホームズや一条工務店などのハウスメーカーも、セルフクリーニング外壁の施工に対応しています。

ハウスメーカー独自の品質管理体制が整っているため、満足度の高い仕上がりが実現するでしょう。

長期保証が付く場合が多く、施工後のトラブルにも確実な対応が期待できます。

ただし、中間マージンが発生するため、初期費用が高額になる傾向があります。

メリット
・施工不良のリスクが低く、安心感がある
・メーカーによる継続的なサポート体制が整っている
・長期間にわたる品質保証が付く

注意点
・一般の施工業者よりも、費用が割高になる傾向がある
・メーカー指定の施工方法や材料が限定される場合も

信頼できる業者を見分けるポイントは

信頼できるセルフクリーニング外壁の施工業者を見つけるには、情報収集が欠かせません。

知人からの紹介やインターネットの口コミ、業者のホームページなどを活用して、さまざまな角度から情報を得ることが大切です。

特に以下のチェックポイントを参考に、信頼できる業者かどうかを見極めましょう。

施工業者を選ぶ際のチェックポイント

施工実績、技術力
・セルフクリーニング外壁の施工経験が豊富かどうか
・ホームページに施工事例の詳しい説明と写真が掲載されているか
・「1級塗装技能士」などの資格保有者が在籍しているか

見積もり、保証
・見積もり書に使用材料や作業工程が明確に記載されているか
・契約書の内容に不明な点はないか
・保証内容やアフターサービスの詳細が明記されているか

評判、サポート
・口コミサイトやSNSの評判は良いかどうか
・担当者の対応は分かりやすく丁寧か
・施工前から施工後まで、一貫したサポート体制は整っているか

上記のポイントを総合的に評価し、信頼できる業者を選びましょう。複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが大切です。

相見積もりがラクにとれる!一括見積もりサービス

安心して任せられるセルフクリーニング外壁の施工業者を選ぶためには、複数の業者から相見積もりをとって、比較検討することが欠かせません。

とはいえ、複数の業者に見積もりを依頼するのは、なかなか手間がかかりますね。

そんな時は、複数の業者から手軽に見積もりがとれる「一括見積もりサービス」を利用してみてはいかがでしょうか。

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