断熱フィルムの選び方!窓ガラス用フィルムの種類・効果を徹底解説

家の窓は、外気温の影響を受けやすい場所のひとつ。「窓に何か対策をして、冬は暖かく、夏は涼しく過ごしたい」と、お悩みの方も多いことでしょう。

そんな悩みを一気に解決してくれるのが「断熱フィルム」です。1枚のフィルムを窓ガラスに貼るだけで、室内が驚くほど快適な温度になります。

しかし、断熱フィルムは種類が多いため、どのタイプを選ぶか迷うかもしれません。

「DIYできる?それとも業者に頼むべき?」など、分からないことも多いでしょう。

この記事でわかること

・断熱フィルムの種類と特徴
・失敗しない断熱フィルムの選び方
・施工はDIYか、業者に依頼するか

この記事では、断熱フィルムの効果や選び方のポイント、DIYと業者施工の比較まで、詳しく解説いたします!

断熱フィルムの効果とメリット・デメリット

断熱フィルムは、窓ガラスに貼るだけで室内の温度が保てる便利なアイテム。外気温の影響を受けやすい窓の断熱対策として注目されています。

断熱フィルムには、主に以下の効果が期待できます。

1)夏の暑さ対策
断熱フィルムは夏の日差しを反射・吸収し、室内への熱の侵入をブロックします。とくに日差しが強い南向きの窓では、断熱フィルムの効果を実感しやすいでしょう。

2)冬の寒さ対策
窓から熱が逃げることを防ぎ、室内をぽかぽかと暖かく保ちます。暖房効率が高まるため、光熱費が節約できる効果も。さらに窓ガラスの表面温度の低下を防ぐことで、結露の発生も抑えられます。

3)紫外線カット効果
有害な紫外線をカットすることで、肌の日焼けやシミ、そばかすの発生を防ぎます。また家具やフローリングなど、内装の日焼け防止にも効果的です。

4)窓ガラスの飛散防止効果
万が一窓ガラスが割れた時でも、ガラスの破片の飛散を防止できます。地震や台風などの災害時に、割れたガラスでケガをする心配がありません。

5)プライバシー保護効果
断熱フィルムには、視線をさえぎる効果のある「ミラータイプ」などの種類があります。プライバシーを守りつつ自然光を取り入れられるのは大きなメリットです。

断熱フィルムのデメリット

断熱フィルムにはさまざまなメリットがありますが、万能ではありません。以下のようなデメリットもあります。

1)完全な断熱効果は期待できない
断熱フィルムは一定の断熱効果がありますが、熱の出入りを完全に遮断するわけではありません。特に、極端な気温差には限界があります。

2)視界への影響
一部の断熱フィルムは視界をさえぎるため、外の景色が見えにくくなる場合があります。特にスモークタイプやミラータイプの断熱フィルムを貼ると、室内を暗く感じることがあります。

3)施工が難しい場合がある
フィルムの貼り付けには技術が必要になります。とくに粘着剤タイプの断熱フィルムは、貼る際に気泡やシワができやすいため、DIYで施工するには難易度が高いでしょう。

窓ガラスフィルムの主な種類

断熱フィルム 窓

窓ガラスフィルムには「断熱フィルム」の他に「遮熱フィルム」があります。一見して名前は似ていますが、効果や用途には違いがあります。

断熱フィルムは暑さ・寒さ対策ができますが、遮熱フィルムは夏の暑さ対策に特化しています。以下で特徴を比較してみましょう。

断熱フィルム(暑さ・寒さ対策)

断熱フィルムは暑さと寒さの両方に対応できるフィルム。夏は外からの熱の侵入を防ぎ、冬は室内の温かい空気を外に逃がしません。

断熱フィルムには、主に以下の2種類があります。

・透明タイプ
ほぼ透明のフィルムで、窓の見た目を変えずに遮熱効果が得られます。

施工後も窓ガラスの透明度はほとんど変わらないため、眺望を重視したい人におすすめです。価格はやや高め。

・ミラータイプ
日中は、外から室内が見えにくくなる目隠し効果がありますが、室内がやや薄暗く感じられることも。

昼間:外から見ると鏡のように反射し、室内からは外が見えます。
夜間:外から室内が見えやすく、室内では鏡のように見えます。

遮熱フィルム(暑さ対策)

主に夏の暑さ対策に特化したフィルム。暑い季節の直射日光を反射・吸収することで、室内温度の上昇を防ぎます。

遮熱フィルムの主なタイプとして、以下の3つがあげられます。

・透明タイプ(クリアタイプ)
透明度があり、窓からの景色をクリアに保つタイプのフィルムです。

室内の明るさが維持できるため、住宅やオフィスで人気があります。景観を重視する方に最適ですが、価格帯は高めです。

・スモークタイプ
濃い色味によって日射を吸収するフィルムで、高い遮熱効果があります。

直射日光による暑さだけでなく、外からの視線も遮れるため、プライバシー保護に適します。

ただし室内がかなり暗くなるため、日中でも照明が必要になる場合があります。

・ミラータイプ
遮熱効果の高い色付きフィルムで、昼間は外からの視線をカットします。明るい所から見ると鏡のように反射して見える特徴があります。

日中は目隠し効果がありますが、夜間は室内が見えやすいため、カーテンを閉めてプライバシー対策を。

価格帯は最も安価なので、費用を抑えたい方におすすめです。

一年を通して快適な室温を保ちたいなら「断熱フィルム」、夏の暑さ対策に重点を置きたいなら「遮熱フィルム」がおすすめです。

それぞれのメリット・デメリットを理解し、ニーズに合ったフィルムを選びましょう。

失敗しない!断熱フィルムを選ぶ3ステップ

断熱フィルム選びは、意外と難しいものです。「種類が多すぎてどれを選べばいいか分からない」とお悩みの方も多いのでは。

ここでは、断熱フィルムを選ぶための3ステップをご紹介しましょう。

ステップ1:目的を明確する

まずは、断熱フィルムを貼る目的を明確にすることが大切です。

「夏の暑さを軽減したい」「家具の日焼けを防ぎたい」など、具体的な目的をリストアップして、何が一番重要なのか優先順位を決めましょう。

窓ガラスフィルムは機能が多いほど価格が高くなるため、あれもこれもと欲張ってしまうと、予算オーバーしてしまうことも。

優先順位をしっかり決めておけば、予算内で最適なフィルムが選べるでしょう。

ステップ2:業者に相談する

目的が決まったら、次はプロの業者に相談しましょう。

窓ガラスフィルム専門店やリフォーム会社などに相談すれば、目的にあうフィルムを提案してくれるでしょう。

業者に相談する際には、ステップ1で決めた目的や優先順位を伝えることを忘れずに。

プロならではの視点で、最適なフィルムを紹介してくれるはずです。

ステップ3:サンプルで最終確認

断熱フィルムの写真やカタログだけでは、実際のイメージがつかみにくい場合があります。

特に、反射のあるフィルムや色付きフィルムの場合は、サンプルを取り寄せて実際に窓ガラスに当てて確認することをおすすめします。


日中の見え方だけでなく、夜間の見え方も確認しておくと安心です。

断熱フィルム施工、DIYか業者に依頼するか

断熱フィルムの施工には、DIYする方法と、業者に依頼する方法があります。

「自分で施工する方が安上がりだけど、業者に頼む方がいいの?」などと、迷ってしまいますね。

DIYと業者依頼では、それぞれにメリットとデメリットがあります。以下で、具体的に比較してみましょう。

まずは、DIYのメリットとデメリットです。

DIYのメリット
・コストを抑えられる
断熱フィルムの材料費のみで済むため、業者に依頼するより費用を節約できます。市販されているフィルムは比較的リーズナブルな価格で購入できるため、予算に限りがある方には大きなメリットです。

・自分のペースで作業できる
自分の都合に合わせて作業を進められるため、時間をかけてじっくり作業したい方には向いているでしょう。

DIYのデメリット
・施工技術や経験が必要
 窓ガラスフィルムをきれいに貼るには、技術と経験が求められます。特に大きな窓や複雑な形状の窓の場合、均一に貼ることが難しいでしょう。

・うまくDIYできない可能性も
フィルムをDIYで上手に貼るのは想像以上に難しく、シワや気泡ができやすくなるリスクがあります。仕上がりにムラがある場合、見た目が悪いだけでなく、性能に影響を与える可能性もあります。

・使用するフィルムの品質
DIYで使用する断熱フィルムは、一般的に市販されているものであり、プロ用と比べてやや耐久性や性能が劣る場合もあります。

続いて、業者に依頼する場合のメリットとデメリットです。

業者に依頼するメリット
・高品質な仕上がり
業者に依頼する最大のメリットは、高品質な仕上がりです。プロの施工業者には技術や経験があり、均一で美しい仕上がりを実現します。気泡やしわを最小限に抑えることで、フィルムの性能を最大限に引き出せます。

・適切なフィルム選び
プロの業者はさまざまなフィルムの特性を理解しているため、ニーズに応じた断熱フィルムを提案してくれます。窓の種類や家の環境に最適なフィルム選びをサポートしてくれるでしょう。

・保証やアフターサービスがある
多くの場合、プロの業者による施工には、施工後の保証やアフターサービスも付きます。長期的な安心感が得られるのは大きなメリットです。

業者に依頼するデメリット
・費用がかかる
プロの業者による施工は、材料費に加え、技術料や人件費も必要となるため、DIYよりも高額になります。

・施工日程の調整が必要
業者のスケジュールに合わせて施工日を設定する必要があり、すぐに施工したい場合などは、希望通りにいかない可能性もあります。

小さな窓であれば、DIYでも窓ガラスフィルム施工が可能かもしれませんが、大きな窓への施工は、難易度が高めです。シワや折り目がつきやすく、キレイに仕上げるのは難しいでしょう。

また、面積の広い窓ガラスへのフィルム施工には、専用の道具も必要です。大きな窓への施工は、プロの職人にお任せする方が安心でしょう。

<こんな場合は業者依頼がおすすめ>
・美しい仕上がりを求める場合
・長期的な効果を重視する場合
・時間や手間を省きたい場合
・面積の大きい窓ガラスに施工する場合

断熱フィルム施工を依頼できる業者は

断熱フィルム施工の依頼先としては、以下の業者があげられます。

窓ガラスフィルム専門業者

断熱フィルムだけでなく、あらゆる窓ガラスフィルムの施工を専門に行う業者です。

専門性が高く、最適なフィルム選びから施工まで、トータルでサポートしてくれます。

さまざまな種類のフィルムの取り扱いがあるため、幅広い選択肢のなかから選べるメリットもあります。

窓ガラスフィルムの施工だけを検討しているなら、専門業者がおすすめです。

リフォーム会社、工務店

窓の交換やサッシの修理など、他のリフォームと合わせて断熱フィルム施工を依頼したい場合は、リフォーム会社や工務店に依頼すると便利です。

ワンストップで済むので、手間がかかりません。

ただし、リフォーム会社がフィルム施工を専門業者に外注している場合は中間マージンが発生し、費用が割高になる可能性があります。

その場合は、専門業者に直接依頼する方がお得かもしれません。

窓ガラスフィルム施工業者を賢く選ぶポイント

窓ガラスフィルムの施工業者を選ぶ際には、何を基準にすればいいのか迷うものです。

失敗しない業者選びのためには、以下のポイントをチェックしましょう。

業者の実績で判断する

まずは、会社の施工実績を確認しましょう。実績が豊富な会社には、多くの経験とノウハウの積み重ねがあります。ウェブサイトなどで過去の施工事例を確認したり、業者の口コミをチェックするのも良いでしょう。

業者の資格をチェックする

窓ガラスのフィルム施工には「ガラス用フィルム技能士」という国家資格があります。安心して任せられる証として、資格の有無を確認しておきましょう。

相見積もりを取る

業者選びの際は、少なくとも3社以上の業者から見積もりをとり、価格やサービス内容を比べてみましょう。

価格の相場が分かるだけでなく、各社のサービス内容の違いも見えてきます。

担当者との相性も大切

意外と重要なのが、担当者との相性です。

フィルム選びや日程調整など、施工までには様々なやり取りが発生します。

コミュニケーションがスムーズに取れる担当者であれば、より満足のいく仕上がりにつながるでしょう。

もっと簡単に比較したいなら‥便利な一括見積もりがおすすめ!

業者選びの際は、複数の業者から見積もりをとって比較検討することが大切です。とはいえ、何度も見積もりを依頼するのは面倒な作業ですね。

手間を省いて相見積もりをとるには、便利な一括見積もりサービスの利用がおすすめです。

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